発達障碍児の子育て

小学校の他校通級指導教室に通うまでの流れ

通級指導教室ってご存知ですか?

通級による指導(つうきゅうによるしどう)とは、日本の義務教育における特別支援教育の制度の一つで、通常の学級に在籍していながら個別的な特別支援教育を受けることの出来る制度である。

Wikipedia

通常級に在籍している軽度の障害の子供への、障害による学習面や生活面における困難の改善・克服に向けた指導をしてくれる教室なんです。

私の息子は小学校2年から通級指導教室にお世話になっています。

息子の障害が判明したのが小学校1年の冬。そのあとすぐに通級指導教室の存在を親の会の保護者に教えてもらい学校の支援コーディネーターの先生へ希望を伝えて・・・2年の秋からスタートしました。

ちゃむ
ちゃむ
通級は地域によって色々違うこともあるようです。こちらは西日本に住むちゃむの体験となります

通級に通うためには

これはあくまでも私の体験談なので、違うパターンもあることをご了承ください。

学校に希望を伝える

通級の存在を知って直ぐに、学校に必ずいる支援コーディネイターの先生に「通級に通いたい」と希望を伝えました。その時点では子供は病院で診断されており、その事を学校に伝えていたので比較的スムーズに話が進んだと思います。

検査等の書類提出

コーディネイターの先生が検査資格を持っていたので、まずは放課後に教室で教育委員会への提出用の発達検査をしてもらい、保護者は子供の育成歴や出来ること出来ないことを記入する検査用紙に記入、そして担任からの学校の様子などを用意して教育委員会に提出してもらいました。

承認された後にやったこと

しばらくすると学校からの連絡で承認されたことを知らされ、校長室で、校長先生と支援コーディネイターと話しながら通級のプリントを受け取り、どこの学校の通級を希望するか(第3希望まで)のアンケートを記入しました。

ちなみに校長室はその時初めて入りました。やはり校長先生と話すとなると緊張しますね。ただ熱心な校長先生で児童のことも良く見守ってくれており「息子君は、今はこの校長室の掃除担当なのでよく知っています。自分から取り掛かることは苦手なようですが、ちょっと声かけると一所懸命掃除してくれる素直なお子さんですね」と言ってくれたのを覚えています。

「発達検査の詳しい詳細は知りたければ教育委員会で説明します」と言われたので、後日予約を取り教育委員会に行き子供の得意、不得意を教えてもらいました。

検査結果の折れ線グラフはガタガタで得意、不得意の差が大きく生きずらさは十分に理解できました。

後はひたすら枠が空く連絡来るのを待つのみです。

通級ってどんなところ?

自分の味方になってくれる大人がいる教室

「ちゃんと最後まで話を聞いてくれるんだよね」 通い始めた頃、息子はそんな風に通級の事を言いました。

息子にとっては「自分の味方になってくれる大人がいる教室」だったようです。

個別支援ということから小さな成功体験を繰り返し体験させつつ、その子にあった指導をしてくれます。

通常級の担任も寄り添ってくれる素晴らしい先生ではあるんですが、大人数の児童相手にする以上じっくり話を聞いてもらうのは時には難しい状況の時がありますよね。でも通級では個別支援なので、たっぷりと話を聞いてもらえることが満足だったようです。

子供に合わせた指導をしてくれる

ちゃむ
ちゃむ
息子は文章つくり(作文)、リコーダー、縄跳びなどが苦手な不注意優勢ADHDと協調性運動障害

情緒面に大きな課題はないので、

文章つくりでは、(   )の中を書き込む簡単な文章作り、そして1行でも良いので毎日の日記の宿題。毎回褒めてもらい苦手意識を軽減させてもらう地道な自己肯定感アップ作戦

リコーダーは簡単な一フレーズから練習、少しでも出来たら褒めてもらい「出来るところを吹けばいいの。後は吹いてるフリでいいのよ。」と要領よくやっていく処世術も学び、縄跳びも1回でも飛べたら喜んでもらえる・・・。

子供にとっては居心地の良い場所の一つでした。

通常級で取りこぼした部分を通級で補ってくれたことは大きいです。

数年後、リコーダーもそれらしく吹ける箇所が増えるようになり成長を感じさせてくれました。 

リコーダーが苦手な協調性運動障害息子の急激に成長した支援方法!!協調性協調性運動障害の子は球技、楽器が苦手な子が多い。もれなくうちの息子も当てはまります。リコーダーの練習は?支援方法は?息子が実践して効果あった方法です...

ただ、これも人と人なので先生とも相性があります。必ずしも通級に通うことがベストじゃない子供もいるのは事実。

通級の先生、担任の先生、保護者の連絡ファイルが用意され、学校の様子がよく分かったのは良かったです。チームで見守りながら子供の様子や沢山の成長記録・・・そのファイルは私の宝物になっています。

通級に通うまでの期間は?

タイミングが合えば数か月、年単位で待つことも

申請してから認可が出て約1年近く待ちました。

自校に通級指導教室があれば良いんですが、息子の通う学校には無く、市内に数校ある中で通えそうな学校を第3希望まで伝え、ひたすら枠が空くのを待つしかありません。

他校通級は保護者送迎が必須。枠が空いたとしても保護者の都合で断念することもあります。

例えば2時間目の空きがあった場合、保護者の負担は勿論ですが本来受けるべき自校の1~3時間目の授業時間を送迎と通級指導教室に使うことになり、授業の遅れも気になってくるんです。

毎週、3時間授業を受けられない・・・そうなるとちょっとデメリットですよね。そうなると枠が空いたからって行くわけにもいかずお断りして、ひたすら希望時間の空き待ちを選択することも。

私の場合は年度途中で中学受験をすることで通級を退級する子がいて、たまたま枠が空いたこと。その頃は私は仕事もしておらず時間を自由に使えたこと。枠は5時間目ということで昼休みに迎えに行って授業を抜ける時間が少なかった(運よく5時間授業のみの曜日だった)という幸運が重なり1年も経たず通えるようになりました。

放課後でないと送迎できないなど事情がある方は、何年もその枠が空くのを待っていることもあるようです。

時間の希望はとれるの?

他校通級児童の方が希望の優先が取れやすい

基本は授業を抜ける時間が少なくて済むように 1時間目や放課後等に他校から通ってくる子供を優先しています。自分の学校に通級がある子は通常の時間に抜けて通級指導教室で個別指導を受けることになります。

保護者としては送迎の必要がないので自校通級はとっても羨ましいのですが「人と違う事したくない」「目立ちたくない」いう子にとっては授業を一人抜けて行くのを嫌がって利用しないということもあるようです。

あくまでも希望した時間枠が空くのを待つことになるので「枠が空いたら通える」ことになりますが、通常は卒業や退級などで枠が空きやすい春に声がかかることが多いようです。

春休み中に通級の先生から連絡があり、希望曜日、時間などを聞かれ4月の下旬頃から通級がスタートします。

なので、4月から通うことが決まった場合は比較的希望の時間が取れやすいですし、6時間授業が中心になる高学年ほど特に放課後枠を取れやすいようでした。 

何故4月下旬頃からのスタートになるのかは、学校生活に慣れるのを優先するため。

入学、クラス替えなど環境の変化に敏感な子供にとってはストレスの溜まりやすい時期。環境に慣れてからの方がスムーズに通えますよね。保護者としては直ぐに通わせたい気持ちも出るかもしれませんがちょっとだけ我慢です。

まとめ

  • 通級は認可が出ても通えるまでに時間がかかることがある
  • 通っている学校になければ、保護者送迎で他校に通う
  • 個別に指導してくれるので、子供が自信を取り戻しやすい

通える許可が出たからと言って、直ぐに通えるわけもなく通級に通うのを希望している待機児童も沢山います。

何度か通級の先生に「今、待ってるお子さん何人いるんですか?」と聞いたら「30人くらい」1年後には「100人近く」と答えてくださいました。 そう、それだけ通級指導教室に通いたい子は沢山いて順番待ちをしているのです。

ですから「通級指導教室に通わせたいんだけど悩んでいる」という方がいらしたら、出来るだけ早めに行動されることをお勧めします。

もちろん許可が出ないことだってありますし、もっとサポートが出来る支援級をお勧めされる場合だってあります。様々な感情と向き合うことになりますが、「子供には楽しい学校生活を送ってほしい」その気持ちを軸にして行動されると必ずベストな場所にたどり着けると思います。

中学生の通級指導教室のデメリットってどんなところ?中学校の通級・・・小学校とは少々違う状況に通うメリット、デメリット。そして指導内容の変化への考察です。...