発達障碍児の子育て

新生児重症仮死と胎便吸引症候群で生まれた息子

出産は時に赤ちゃんが産声をあげずに生まれることがあります。

息子が新生児重症仮死状態で生まれた体験談をお伝えします。

新生児重症仮死での出産

妊娠37週0日、いつもとは違うお腹の痛みを感じました。痛みはまだまだ軽度だけど一定の間隔で痛みます。なので陣痛だと把握して夜に病院で診察。

確かに陣痛だけれども、初産なので時間がかかるとのことで一旦帰宅。夜は定期的な痛みと戦い、睡眠不足です。朝になり20分間隔になってきていること。病院の診察時間にもなっていたので入院グッズを持参して再度診察です。

「間隔も短くなってきてるし入院しましょうか? ・・・ちょっと赤ちゃん小さめっぽいね」と医師がちょっと気になる発言をしました。

さて、陣痛が始まっている人の待機室に移動です。「苦しんでいる人の唸り声がちょっと怖い・・・。数時間後には自分もあんな感じにもっと苦しむんだろうか?嫌だなぁ~」と、まだちょっと他人事のように考えてました。

付き添いの夫と話していると、急激な痛み!!なんだか急に押し出されてる気がするんです。自然といきんでしまう。何だかおかしい・・・。

何だかすごく嫌な予感がする。下手したらこの待機室で出産しそう・・・。でも、まって、この部屋に来て40分くらいなのに変。

初めての出産は時間がかかるもの

その思い込みがナースコールを押すことを躊躇させます。でも嫌な予感が止まらない。

夫に頼んでナースコールを押してもらいました。

助産師さんが駆けつけ「じゃあ、ちょっと見てみようか?」と布団をめくったとたん驚いた声で「もう生まれる!! ちょっと先生呼んできて!! このままベッドで移動するからね」と本来なら分娩室まで徒歩移動なのですがベッドごと運ばれ・・・気が付けば病院に入院して50分で息子を出産しました。

産声が聞こえません。

出産後の子供の様子

運が良かったことに私が出産したのはNICUがある病院だったこと。

NICU担当の医師が直ぐに駆け付け、看護師含め5~6人で子供の処置をしています。それでも泣き声は聞こえません。「これからNICUの方へ連れて行って対応します」と慌ただしく息子を連れ・・・息子に会えたのは数時間後でした。

本来なら喜びに沸く出産。しかし誰も「おめでとう」とは言ってくれないこの状況。あまりの急激な環境の変化に、現実を受け入れられないのか俯瞰してみている自分。子供の処置をしてくれている様子も「なんかよく見る救急病院のドラマと同じ感じだな」とか思っていました。

初めて対面はNICUの隔離室で沢山の管に繋がれて眠る息子。

診断は新生児重症仮死、胎便吸引症候群

赤ちゃんの体温を下げ、赤ちゃんが動かないように眠らせる薬を使っていると説明を受けました。

そして「この3日間は急激な容体悪化の可能性があります。一応心づもりをしておいてください」と。

そして1997gの低体重児だったことも同時に知らされました。

胎便吸引症候群

胎便吸引症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん、英語: Meconium Aspiration Syndrome [MAS])は、胎便を肺に吸い込んで起こる症候群。出生後呼吸不全、肺炎の原因となる。新生児仮死に合併しやすい。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

胎児は、通常排便しませんが何らかのストレスがかかると、反射的に排便することがあります。胎児の便は出生後の便とは異なり、無菌ですが、この便を肺に吸い込むことにより呼吸困難となって、新生児仮死となる場合もあるようです。

後々聞いたのは、胎盤が剝がれかけていたようです。

入院時の診察でも胎児が小さめとは言われましたが、その他の気になる事といえば・・・定期健診の血圧測定が毎回高めだったこと。高いといっても薬を処方されるほどでもなく診察の緊張からの血圧の高さだと思っていました。(ちなみに出産後は平常値に戻っています)

さて、息子ですが医師、看護師さんたちの献身的な処置のおかげで

2日後 CT検査 異常なし

3日後 呼吸器をはずす 隔離室からGCUへ移動

5日後 口からの授乳開始

9日後 初めての抱っこ、出産届提出

生まれて3週間後 退院 退院前にMRI検査

退院後

1か月検診、3ヶ月検診・・・定期的に1歳半まで経過観察の為通院していました。

発達は一般的な本に書かれているような成長をしてくれてます。

ただ、成長をただ喜ぶだけでなく毎回「良かった。成長遅れてない」と常に不安はありました。

小学校の頃に不注意優勢のADHDと協調性運動障害の診断がでましたが、通常級で学び成績も真ん中あたり。先生にも「ちょっとマイペースだけど優しい子」と言われる子供に育っています。

ADHDの方に関しては・・・遺伝の気がしてます( ゚Д゚)

「重症仮死」で検索されると、不安になることも多いかと思いますが、必要以上に不安にならず育児を楽しんでいただければ、と思います。